ドン・ジョヴァンニ #4 ハルモニームジーク vol.15

ドン・ジョヴァンニを振り返る第四弾。

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レポレッロ 「あ〜、もうやだよ〜」

ドン・ジョヴァンニに振り回されて愚痴を吐くレポレッロ。ワダオーのこの写真、絵になってていいですよね。


ドン・ジョヴァンニの有名なシャンパンの歌の後は村人カップルが再登場。

ツェルリーナの小悪魔ぶりが発揮される「ぶってぶって」のアリアw

セリフでも「私をぶってぶってぶちなさいよ!!」と詰め寄ります。

マゼットが怒られた後に漏らす「こわ」はウケてましたね。あの言い方は雀空さんのアイディアですが、さすがコメディが得意な演出家です。それを見事に表現した宮坂くんも素晴らしい。

マゼットは最初こそツェルリーナに怒りますが結局主導権はツェルリーナに握られっぱなしです。ツェルリーナ恐るべし。

エルヴィラ、アンナ、オッターヴィオの三人はドン・ジョヴァンニを懲らしめようと仮面をつけてパーティーに乗り込みます。

さあ、第一幕のフィナーレです。

ドン・ジョヴァンニが開くパーティーに全員集合。


ドン・ジョヴァンニはツェルリーナとしけこみますが、しばらくするとツェルリーナは悲鳴をあげて逃げてきます。みんなドン・ジョヴァンニが悪さをしたと思いますが、ドン・ジョヴァンニはレポレッロのせいにして逃げようとします。しかし、エルヴィラ、アンナ、オッターヴィオは仮面を取ってドン・ジョヴァンニを糾弾します。

モーツァルトのフィナーレは重厚で迫力があります。当時、この曲を初めて聴いた18世紀の人々は今まで聴いた事のない音の厚みに驚いたのではないでしょうか。

今回のフルート、ファゴット、ピアノの三重奏でもその片鱗が伺えたと思います。

今回は雀空さんも一人の観客として楽しめたと言っていました。それだけ不安がない公演でした。

私も初日の前半こそフラフラ動いてましたが、二日目はもう楽屋のモニターで観客として見ることができました。

第二部は再びレポレッロの愚痴から。「もう辞めたい」というレポレッロにドン・ジョヴァンニは金を渡してなだめます。

ここの演技も笑いを誘ってましたね。ワダオーの間を入れた演技が素晴らしかった。

ドン・ジョヴァンニ「今度はエルヴィラのメイドを狙う」

ということでドン・ジョヴァンニはレポレッロに自分の服を着せてエルヴィラを連れ出そうと画策します。

ナンパに賭けるドン・ジョヴァンニのクズっぷりが出るシーンですね。

エルヴィラはなんだかんだドン・ジョヴァンニを好きなのです。一途な女性です。

ドン・ジョヴァンニの甘い言葉に誘われて会いにきます。

エルヴィラ「お、ま、た、せ♡」


しかし待っていたのは変装したレポレッロ。ここがオペラの面白いところですが、服を着替えただけでなぜ別人だと気づかない?w


レポレッロ「待ったよ」


良い声での待ったよでまた笑いを誘ってましたね。二部になって少しお客さんの緊張も解けたのか、二日とも二部から笑い声が多くなりました。

ドン・ジョヴァンニ「歌っちゃおうかなぁ」

と、上機嫌で歌い始めるカンツォネッタ。なんだそりゃw

笑いを誘った後でてっちゃんの美しいアリアが響きます。


その後はボロボロになったマゼットが出てきます。

それを見つけたツェルリーナはマゼットを癒す。マゼットの役得シーンですw

舞台が低い会場なので膝枕シーンはうまく撮れていませんでした。

このシーンは練習中に見ていたワダオーが「いいなあ」と漏らしたシーンw

宮坂くんは終始緊張気味でしたが、ゲネプロ前に改めて二人でここの動きを確認してからとても自然になりました。

宮坂くん、良い顔してるwww

このアリアもツェルリーナの小悪魔っぷりが出ているアリア。この曲の歌詞もなかなか色気があります。

第二部はここで終わり。一時間あった第一部に比べて15分程度なのでお客さんも少し戸惑っていましたね。二日目はアナウンスしたことで戸惑いはほとんどなかったようですが、今回やってみて、休憩一回でもよかったかなと思いました。でも軽い感じの第二部があったことでお客さんも和んだかなとも思います。


次回は振り返り最終回。第三部です。


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