ハルモニームジーク vol.7 〜木管五重奏とピアノ〜
池袋オペラハウスにて毎月第二水曜日に開催しているコンサート「ハルモニームジーク」
ハルモニームジーク(以下、ハルムジ)とは木管六重奏〜八重奏の形態のことを一般的にさすのですが、このシリーズでは番外編として様々な編成でコンサートを行います。
今月、7/10(水)は番外編として木管五重奏とピアノのコンサート。
私は今回出演しません!!
自分が出演しないコンサートをやりたいっていうのが昔からあったのですが、ついにできました!
今回演奏してくれるのは「アンサンブル ライゼ」。
ハルムジに毎月出演してくれているファゴッティスト坪谷くんが所属している木管五重奏団です。
音大を卒業して2年目の若々しいアンサンブルです。
昨日は本番会場でのを練習を見学してきました。
ファゴットが真ん中なんですね。
木管五重奏(以下、木五)は様々な並び方がありますが一番多い形は真ん中がホルンでクラトホルンの間にファゴット。ちなみに私はその方が好きです。真ん中だとホルンのベルが自分に向くのでうるさい(←失礼)。ただ、真ん中にいると自分が司令塔になってる感じもあるんですよね。バランスは取りやすいかも。
聴いてる方からすると、真ん中にホルンだと、特にこのくらいの小さい会場だと壁に直接音が当たるのでむしろ反響で音が大きくなりがちですが、横に来ると音がぶつからなくなるので逆にバランスが取りやすいこともあります。
今回のアンサンブルライゼは私が聞いた限りとてもバランスがよかったです。西本さんはハルムジにも一度出演していただきましたが非常に室内楽向きのまとまった繊細な音。ファゴットの低音がよく聞こえてホルンはフォルテの時のアクセントにはなるけどどの場面でも程よい鳴らし具合でバランスが良いです。
オーボエの山西さんはハルムジに二回出演してもらいました。その時はいつもセカンドで控えめでしたが今回はどのようにメロディで引っ張るのか楽しみ。フルートの工藤さんとクラリネットの渡辺君はハルムジ初登場。渡辺君はトークも上手らしいのでどんな進行するのかも楽しみです!
今回のプログラムはかなり意欲的。
池袋オペラハウスということもあってまずモーツァルトの「魔笛」、プーランクの六重奏とラヴェルのマメールロアというクラシックファンにとってはメジャーな曲もあり、葛西竜之介作曲の木管五重奏曲第二番「旅鳥」という新曲の初演もあります。
演奏家にとって大事なのは新しい曲にもチャレンジすること。それはただ新曲を演奏するだけでなく、新曲を世に知らしめること。クラシックというジャンルですが、現代を生きる作曲家はたくさんの新曲を作っています。
現代の作曲家が作り上げた木管五重奏曲とはどんなものなのか?ぜひご一聴いただきたいです。
私が聴いた限り、一昔前のわけのわからない現代音楽とは違って、一つ一つ情景が浮かぶような聴きやすい作品でした。
クラシックファンはもちろん、アマチュアの学生や愛好家の方にもぜひいらしていただきたいコンサートです。これから羽ばたこうとしている若手演奏家たちの「今」をぜひお聴きください。
ハルムジの魅力の一つは飲み放題、軽食ビュッフェが付いてくるということ!
これが毎月の楽しみとおっしゃられる常連の方もいらっしゃいます。
初めての方も大歓迎です。「あ、こんなコンサートもあるんだ」って思ってもらえたら幸いです。
ご予約はそれぞれの演奏者、または下記の予約フォームにてお申し込みください。
皆様のお越しを楽しみにしております。
当日私は客席におりますのでお気軽に話しかけていただけましたら幸いです。
えび
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