茨城交響楽団とのコンチェルト

8/25は地元茨城県は水戸を拠点とするアマオケ

茨城交響楽団とのファゴット協奏曲!!


実はこのオケ、帰国して間も無く繋がりができてそれ以来影ながら関わっています。


今回は会場が水戸芸術館ということもあり、楽しみなコンサートでした。


水戸芸術館といえば小澤征爾率いる水戸室内管弦楽団の本拠地。学生の頃は何回か聴きにいきました。と言っても小澤征爾指揮では一回も聴いてないのですが、結構日本のオケでは聞けない指揮者を呼んでいて、古楽のトレヴァー ピノックやトン コープマンが来た時に聴いてました。

まずリハーサルでの違和感、やはりこの形のホールにあるのが音が散ってしまって自分の音がどうなってるか全くわからない。客席には届いてるらしいですが、少し音がはっきりしないとのこと。

録音を聞いてみると確かに響が多くて音量はあるけど輪郭がはっきりしない。ということで吹き方を少し変えてリードも変えて本番前のリハでやってみると「すごく良く聞こえる」とのこと。エレガントにしようと思うあまり発音が少し弱くしすぎた感じです。録音で気づけてよかった。

響くホールほど、自分の吹いてる感覚とホールで聞こえている音が違かったりします。そこのすり合わせが必要なのも響く場所での楽しみ。どこに立つかによっても少しの違いで変わってくるので立ち位置も入念にチェックしました。今回の立ち位置は客席には変わらないらしいのですが、自分自身の音の聞こえ方がだいぶ違ってました。前に出るより少し後ろの方が自分の音が聞こえます。客席にいる人によると「どちらにしても良く聞こえる」とのことだったので自分お音が聞こえる位置にしました。やはり、自分の音が聞こえる方が安心します。


アンケートには「ファンになりました」とか「ファゴット素晴らしかった」などなど大好評をいただきました。ありがとうございます!

ファゴットを初めて聴いたという感想も多く、その上でとても楽しんでいただけたというアンケートが多く、ファゴッティスト冥利に尽きます!


また、この日のアンコール曲「シャボン玉」も大好評!!

アンコール前に恒例のトークw

茨城県出身の作詞家 野口雨情とシャボン玉について少し話しました。それからのお客様の食いつきはすごかったですねw一気に会場が和んだ気がしました。

そして演奏は切ないシャボン玉。中には涙を流している方もいらっしゃったそうです。CDが間に合わなかったのが残念!ただいま製作中です!!


一昨年はトッパンホール、そして今年は水戸芸術館、ここのところ良いホールでモーツァルトを吹かせてもらってます。

モーツァルトは今回また新しく色々と試しました。団員の方々も思ってたのと全然違ったと言っていました。参考音源で普通に聞くのとは全く違う解釈でしたね。でもだんだんと自分の解釈ができてきた気がします。ウィーンの師匠ヴェルバからウィーンスタイルを勉強して、「伝統は時に音楽を害する」という名言とともにアッツォリーニに学び、そこから自分のモーツァルトのファゴット協奏曲の演奏スタイルができてきました。次はこうやって演奏したいなって願望もすでに出てきてます♫ご依頼、お待ちしております!


ということで、今回の茨響との共演、楽しめました。実はモーツァルトのファゴット協奏曲、オケも難しいのです。でもみなさんしっかりと弾いてくれました。特にホルンはプロでも緊張するほど難しいですが、素晴らしかったですね。茨響のみなさん、ありがとうございました!!

おまけ

今回の楽屋はおそらく指揮者用の部屋。

舞台のすぐ脇!!

コンチェルトの時っていつも思うんだけど、最初若干寂しいのよねw

でも本番前はやはり自分おペースで自分の時間を作れるので助かります。

本番の日の朝食。茨城ならではのネバネバ食材とか豚汁とかあったので欲張ってしまいましたwお腹いっぱいで、お昼のお弁当は三分の一くらいしか食べず。。。でもおかげでこの日は健康的な体でした!

インスタのストーリーズに出しましたが、この日は小学校六年生の時の担任の先生が聴きにきてくれました!!その先生の義妹も小学四年の時に金管合奏部でお世話になった先生で一緒に来てくれてて感動!最近で一番嬉しかった!!これが地元のコンサートの醍醐味ですね。これからもたくさんの方々に良い音楽を届けられるよう頑張ります!!


蛯澤亮

Ryo EBISAWA's Official site

ファゴッティスト 蛯澤 亮

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